展望~2024年度、ウエストミンスター日本人教会の目指すもの

ウエストミンスター日本人教会のホームページへ戻る
 

展望~2024年度、ウエストミンスター日本人教会の目指すもの

2024年度の年間標語は 「まことの隣人となる」 (ヨハネによる福音書10章36, 37節)です。

2024年のウエストミンスター日本人教会の年間標語を「まことの隣人となる」とします。これは、ヨハネによる福音書10章36, 37節の御言葉から選びました。

ウエストミンスター日本人教会は、昨年、「主の新しい業を見よう」(イザヤ書43章19節)という教会標語のもと、神からのビジョン(使命)を求めて歩みました。主が私たちの教会を通してどのような新しい業をなそうとしておられるのか、また、私たちに何をさせようとしておられるのかを、私たち一人ひとりが主との交わりの中で祈り求めました。そのような祈りと願いの中で、10月22日に「No Boundary-主イエスのように」というテーマのもと、「神のかたちとして共に生きる」と題した主日礼拝説教、「君は愛されるため生まれた」の朗読、「心のNo Boundaryを目指して」という学びを通して、「私たちの教会の中で、互いの違いや弱さを乗り越え、主イエスの愛をお互いの間で実現し、ますます恵みの共同体として共に成長していきたい」という思いが教会全体に広がり始めていることを感じました。これはまさに、私たちが今まで見たことも聞いたこともないような主の新しい業を祈り求めてきた歩みの結実であると信じます。

では、その思いを実現するために、私たちは具体的に何をどうすれば良いのでしょうか。そこで今年、「まことの隣人となる」とはどういうことなのかを御言葉のうちに求めていきたいと願います。ルカによる福音書10章25節から29節で、ある律法の専門家がイエスをためそうとして、「何をしたら、永遠の命を受け継ぐことができるでしょうか」と質問します。すると、主イエスが逆に「律法には何と書いてあるか。あなたはそれをどう読んでいるか」と聞き返します。それに対して律法の専門家が「こうである」と答えます。すると主イエスが「正しい答えだ。それを実行しなさい」と言われるのですが、律法の専門家は自分を正当化しようとして、「では、わたしの隣人とはだれですか」と、また質問をします。それは、自分を正しいとする心が、「わたしが隣人を愛していないと言うなら、だれを愛していないか言ってみなさい。私の愛すべき隣人とはだれなのか示してごらんなさい」という言葉となって現われています。

ときに私たちも、「自分はだれかを愛している」と信じます。私は妻を愛している、夫を愛している、子どもを愛している、親を愛している、友人を愛している、教会の兄弟姉妹を愛している。さらには、災害に遭って大変な思いをしてる人たちのことを祈っている、他国の貧しい人々のために祈っている。けれども同時に、神の大きな愛の前に、自分の愛のはかなさが、心の中に疑問のように湧いてくることがあるのではないでしょうか。主イエスは30節から37節で「善いサマリア人」のたとえをお話になります。 ここに、追いはぎに襲われて怪我をして倒れている人に対する三人の態度を見ることができます。そして、「あなたはこの三人の中で、だれが追いはぎに襲われた人の隣人になったと思うか」と主イエスがお聞きになると、律法の専門家は「その人を助けた人です」と答えます。そこで主イエスは言われます。「行って、あなたも同じようにしなさい。」

この御言葉には、私たちが愛の共同体を立てる上で大切な教えが詰まっています。律法の専門家は自分を正当化しようとして、「では、わたしの隣人とはだれですか」と聞きました。しかし、善いサマリア人は、「わたしの隣人とはだれですか」などとは聞きません。逆に、自分が「まことの隣人となる」のです。私たちは、家族であっても、その関係の中で苦しみ悩むことはたくさんあります。けれども、家族として大切に思う気持ちが変わることはありません。一人が苦しめば家族全員が苦しみます。肉の家族でさえそうであるなら、神の家族(教会)はなおさらです。私たちは、神に赦され、教会の一員とされたとはいえ、依然として罪人です。互いの関係について悩み苦しみ、傷つけ合うこともあります。受け入れ合うことが難しいときもあります。だからと言って、神の家族である教会で、気の合う人とだけ交わり、仲の良い人だけを愛することは、神の御心ではありません。教会の交わりの中で、私たちは「わたしの隣人とはだれですか」と聞くのではなく、神が「あなたはまことの隣人となっているか」と問われます。その神からの問いかけの中で、自分のうちにまことの愛を求めながら共に立て上げていく教会こそが、まことの愛の共同体となり、誰もが自分の居場所をそこに見つけ、神との交わりと兄弟姉妹との交わりの中に喜びを見出し、平安に憩うことができるものと信じます。

具体的には、まず、1月28日の主日礼拝で、年間聖句の聖書箇所から標語説教に聴きます。2月からは毎月の第三主日に教会標語に関する主題説教に聴き、午後にZoomサンデースクールを拡大して多くの方に参加していただき、それぞれが御言葉によって与えられた恵みについてグループで分かち合い、課題に向き合うときを持ちます。また、第五主日(6月30日、9月29日、10月27日)の礼拝後には、昨年同様、座談会を開き、主の御心を求めつつウエストミンスター日本人教会の歩む方向や活動について皆で話し合いましょう。さらに、ファミリー・バイブル・キャンプの説教や講義の中で、教会標語に適した学びを深めたいと思っています。

今年は、このようにして、私たちウエストミンスター日本人教会がまことの愛の共同体に変えられていくことを、共に祈り目指していきましょう。

牧師 小澤寿輔